午後6時、鐘が鳴る




裏切られるコトに慣れてしまった。


自分の気持ちに嘘をつき、心が冷める。




こんなはずじゃなかった。




鉛を抱えたまま立ち尽くした交差点で


午後6時の知らせを告げる鐘が空に鳴り響いた。


考えるのをやめろと言われているような気がした。


鐘の指示に従った私はそのままライブハウスへと
足を運んだ。


最近追いかけている大好きなバンドの音を聴いて
良い気持ちになっていたのも束の間、


最後から二番目のバンドに圧倒され、
現実に引き戻された私はとうとう耐え切れなくなり
ライブハウスを去った。音楽がキライになる前に。



トリのバンドは聴けなかった。





こんなはずじゃなかった。




0コメント

  • 1000 / 1000

CAN'T BUY MY LOVE

無断転載禁止