裏切られるコトに慣れてしまった。
自分の気持ちに嘘をつき、心が冷める。
こんなはずじゃなかった。
鉛を抱えたまま立ち尽くした交差点で
午後6時の知らせを告げる鐘が空に鳴り響いた。
考えるのをやめろと言われているような気がした。
鐘の指示に従った私はそのままライブハウスへと
足を運んだ。
最近追いかけている大好きなバンドの音を聴いて
良い気持ちになっていたのも束の間、
最後から二番目のバンドに圧倒され、
現実に引き戻された私はとうとう耐え切れなくなり
ライブハウスを去った。音楽がキライになる前に。
トリのバンドは聴けなかった。
こんなはずじゃなかった。

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